2009年8月15日土曜日

Vitali Chaconne - Sarah Chang

シャコンヌは、パッサカリアとも呼ばれる音楽形式で、短い旋律が様々に変化していきます。バロック音楽が終焉を迎えるモーッアルトの時代には、変奏曲という1つの音楽様式になりました。
ヴァイオリンが突然に現在の姿を変わらない形で、登場した時と同じく発声したものと思われます。わたしは、最初のヴァイオリンの試し弾きに一人のヴァイオリン製作者が演奏したメロディではないかとイメージを描いています。

言うならば、全ての音楽の原初とも思えます。現在のロックにしても、歌謡曲にしても一番、二番、三番と同じメロディが繰り返されると言えるのですから。

ヴィターリはバロック音楽期最後の、イタリアのヴァイオリンの名手。古くから在るメロディを華やかな技巧で飾ってこのシャコンヌというスタイルにピリオドを打ちました。

このあとシャコンヌに流れている熱いエネルギーは、パガニーニが新しい輝きを吹き込みます。パガニーニの主題による変奏曲(ブラームス作曲)、パガニーニの主題による狂詩曲(ラフマニノフ)は中でも優れた名曲です。

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