2010年9月30日木曜日

ティーブレイクミュージック 美しき夕暮れ

スクールゾーン

美しき夕暮れ ドビュッシー作曲

 フランス歌曲の夕べには、フォーレの「月の光」と共にかならず演奏されるフランス歌曲の名曲。ドビュッシーは、はじめの頃は歌曲ばかりを作曲しています。そしてその歌詞はどれも甘く、誘惑に満ちたものばかりです

Beau Soir

Lousque au soleil couchant les rivières sont roses,
Et qu'un tiède frisson court sur les champs de blé,
Un conseil d'être heureux semble sortir des choses
Et monter vers le coeur troublé,
Un conseil goûter le charme d'être au monde,
Cependant qu'on est jeune et que le soir est beau,
Car nous nous en allons,
Comme s'en va cette onde
Elle à la mer,
Nous au tombeau.

夕日が沈むときに川の流れは薔薇色に染まり、
暖かな揺らめきが麦畑に広がる、
幸せへの誘いがそこから漏れ出すように見える
そして不安な心へと上って、
この世の美しさを味わえと勧める、
若くそのように美しい夕べの間に・・・
われわれも至るだろう、
この水のように
水は海へ、
われわれは墓に。

 ドビュッシーは音楽の英才教育を受けました。商家の長男に生まれていますが、音楽家とはゆかりのない家柄のようです。嗜みの1つとして、音楽教育を受けることになったのでしょう。9歳の時についたのが、ポール・ヴェルレーヌの義理の母親であるモテ・ド・フルールヴィル夫人という本格的なもの。裕福さと彼女の後ろ盾があるからこそ、10歳でパリ音楽院に入学が許されたのでしょう。

 才能を秘めていたことは確かですけど、早期に本格的に学ぶことは大切なことではないかと考えています。子どもの頃のわたしが、関心を持ったものにたいして今思えば無理をしたのだろうとわかるものを、本にしても道具にしても母が揃えてくれたのがわかる想いです。時間つぶしの遊びで済ませないで、ほんの少しのハードルならば(手に負えないと思ったならば、元の位置に飛び戻れる程のものと言うことでしょう)冒険をしてでも本物を体験しなさいと良く言っていました。


http://amadeusrecord.potika.net/ 2009年8月3日の記事。紹介していたYOUTUBEのリンク先に変更がありましたので更新しました。

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