2010年11月20日土曜日

からす

鴉 Original Photo via flickr.com

黒い影がずっと着いてくる
身を隠すでもなくそっと
前の街から
わたしの行方を見届けようと、鴉が着いてくる

黒い影は追い越そうとはしない
ショーウィンドウに姿を写す
わたしの様子を
上着の中を値踏みするように、鴉は追い越そうとしない

わたしの脇を車が通りすぎて止まった
突然大きな羽音がして、
身をすくめたわたしを促した
黒い影は真後ろにピタリとついて、わたしを共に先へ促す
 

シューベルトの歌曲集《冬の旅》から第15曲「からす」
詩は、ヴィルヘルム・ミューラー

  
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D911-15.mp3 (1851 KB)
バリトン:ゲルハルト・ヒュッシュ、1933年録音。

SOLDOUT★オイストラフ、ロストロポーヴィチ、そしてセルの大名盤。ブラームスの2大協奏曲は2枚組での初発盤でした。

ありがとうございます。売約済にしていた、このレコードは昨日(2010年11月19日、金曜日)発送済み、日曜日(11月21日、時間指定無し)到着で手続きいたしました。

 日本盤のソニーのアナログ盤、CD盤を通してジョージ・セルの録音は、干涸らびたような響きだと感想を聴きます。確かに乾いたぎすぎすとした残響感が気になるところ。どうしてなのでしょうね。同じ録音は米コロンビアのオリジナルで聴く限りでは、全く別な録音ではないのかと感想をくれる事がほとんどと言っていいすぎではないでしょう。

録音の仕方の問題なのか、EMI録音盤でジョージ・セルを聴いて優れた響きを出す指揮者である事は、ブラームスの2つの弦楽器のための協奏曲をCDで聴いてもわかります。さて、その初版のアナログ盤でしかも、ぎゅうぎゅう詰めにしないで2枚組としてゆったりとカッティングしてありますからCDで聴ける音よりどれほど優れているのでしょう。

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