2012年2月21日火曜日

曲名は分かったのに、CDショップで立ち往生・・・

クラシック音楽って同じ曲が、どうしてこんなにたくさんの演奏があるの?

カラヤンは知っているけれど、ベルリン・フィルの他にウィーン・フィルもあるし、ウィーン交響楽団って、どう違うの?リヒテルにツィマーマンってピアニストは違うし、あ、ワイセンベルクって違うレコード会社からも出ているんだね?

初めての曲、まだ聴いたことの無い演奏のレコードを買うのは勇気のいることで背中を押されるにしても、押され方次第です。
最初にクラシックのLPレコードを買ったのは小学校4年生の時だったけれども、テレビで聴いての感動からでした。フレーズが印象的で、しかし曲目も作曲家も分からない。テレビ番組で使用されていた部分だけをひたすら頭の中でリピートしては陶酔していました。
その時のわたしに、それがクラシック曲だったか番組で作られた曲かの区分けもつかなかった。ひょんな事で曲目を知った、わたしは早速レコードショップへ行った。
しかし、まぁ。同じ曲目で違う演奏家のレコードがたくさんあることよ。

それにクラシックレコードの売り場というのはムードが違う。周りが気になってしようが無いし、店員さんの様子をうかがっているわたしの姿は挙動不審に見えただろう。
それまでにもレコードを買ったことはあるのに、子供のレコードと違って何か話しかけられるかな、とドキドキしてレジまで行くのも勇気がいりました。店員さんに委ねる時は紅潮していたかもしれない。大人になった時の気持ちで、店員さんに任せる。
そのうちお気に入りの店員さんを目当てに、レコード、CDをレジへと足繁く運ぶ様に慣れて行ってしまいましたが、いろいろ教わることがあったり試聴をしてから決める様に成りました。


明るい太陽の下に、同じだけの影ができる様にバックハウスのピアノだからこそ表現できるモーツァルトの明るさ。天真爛漫と言うほどではないけれども、明るく軽やかなピアノのタッチがしっくり来ます。
晩年の巨匠の枯れた演奏というと思い違いも起こりそうだけど、ピアノという楽器を知り尽くした名手故に出せる質の音色。瑞々しくまろやかな美しさです。
特に K.332 と K.330 が傑出した演奏。
作曲の背景から、いろいろと解釈のできる両曲ですが、無心の境地でただただ音楽と戯れています。
CDは K.331 の『トルコ行進曲』で有名な1曲が追加されています http://amzn.to/wiweMN

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