2010年11月18日木曜日

ミゾ有り、初回スタンパーのリヴィング・プレゼンス★シゲティ、ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲 ヴェンダー・ラベル、ミゾ有り、スタンパー1-1

私家盤というレコードがあります。今でならデジタルレコーダーを使って、演奏家自身が録音を取り残しているでしょうが、レコード会社で知り合ったエンジニアに頼んで演奏会や、私的なパーティでの演奏の様子を録音してものを一部の仲間内だけに配るために作られたレコードです。演奏家のステイタスでそれぞれですが、シゲティはこの私家盤=プライヴェート・ディスクのアイテムが多い演奏家。短い準備時間、簡易なセッティングであう事も多くて、しかも、メーカーのようなプレスは出来ないので数十回の再生をしたら音ミゾが潰れるようなディスク。CDとCD-Rの関係と言えば分かりやすいでしょう。こうした録音があるので、シゲティの演奏は「汚れている」と感想が広まるのは致し方のない事ですね。

それに「汚れている」と言った表現の受け取り方でも、印象が違ってくる。クリント・イーストウッドの「ダーティ・ハリー」のダーティは、汚いという意味ですけど、それに似ている関係だと思います。確かに、レコーディング・セッションを組んでの演奏と演奏会でのスタイルが違っていたのは事実です。そこはシゲティという演奏家が録音と、ライヴに対してどう考えていたかという事のあらわれでしょう。復刻されているCDにはライヴやプライヴェート録音からの音源が増えています。そうした演奏だけを聞いていると、稀代のヴァイオリニストを楽しみ損ねてしまいますね。

 

名盤中の名盤★ハイフェッツ、チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲 ホワイト・ドッグ・ラベル、ミゾ有り

高校生の頃は、それまでと違って知らない世界で働いている友達が出来ました。レコード店に良く出入りしていたのでその帰りなどに顔があったりして、レコードを良く抱えているねという会話を切っ掛けについて行っては学校ではたいして親しそうにしてないのに、アルバイトしている時の彼は表情も和やかで親しくなっていきました。レコードも随分交換して聴いたものです。

さて、クラシック音楽のレコードは良く聴かれただろうなと思われるものでも、盤やジャケットは綺麗です。丁寧にコレクションのように取り扱われるからかも知れませんけど、ジャズのレコードはジャケットに所有者と思わしきサインが太いマジックで書き込んである事が多くあります。ロックのレコードとなると、ローリング・ストーンズなどは「無残」と日本のレコード愛好家は思うほどです。音楽への接し方というか、レコードが親しみを持って誘いかけてくる力はそれぞれで、例えばビートルズのレコードでも米盤、英盤、ドイツ盤と徐々によそよそしい顔を見せます。一方、クラシック音楽のレコードでも和やかな顔を見せるのが、RCAレーベルのリヴィングステレオ盤。

RCAレーベルのレコードは、エルビス・プレスリーといったポップスのレコードもクラシックもどちらも同じクオリティがあります。レコードのラベルが同じものを使っているのも、そんな印象を感じさせてくれるのかも知れません。だから、盤はすこぶる綺麗でも「リヴィングステレオ」のジャケットは傷んでいるレコードがそれなりにあります。

ヤッシャ・ハイフェッツのチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲は、日本での再発盤ではメンデルスゾーンと表、裏になっているし、CDではブラームスのヴァイオリン協奏曲とカップリングになっています。ゆったりとゆとりを持ったカッティングで1曲を1枚両面にカッティングしてあるので、ちょっとやそっとでは痛みにくい。静かな楽章でも雑音レベルに音楽が埋もれるところがありません。

美盤、完品★マイケル・レビン、パガニーニ:ヴァイオリン協奏曲 No.1、ヴィエニアフスキー:ヴァイオリン協奏曲 No.2 レインボー・ラベル、1stラベル

仕事を始める時、最初に何をしますか? 朝起きて、わたしが最初にする事はメールの確認です。これは仕事を始める時も同じ。メールが日常のはじまりを決めているようで、取り立てて急ぎの用件がメールボックスになかった時はゆっくりとコーヒーを煎れたりして、それから前日の作業の続きに取り組んでいたりします。それまでと言えば、明日はこれこれからしようとか、仕事場に着く前に一日の段取りを頭の中でスケジュール立てたりしていました。

メールで届けられる色々な種類の情報で、行動が管理されているんじゃないかと思える事があります。だからとて、メールを開かないわけには生きません。音楽家も同じではないでしょうか。一時代前までは天才という表現が良く見聞きしました。ただ達者な演奏が出来るというのではなくて、若年の知識、技術力の中でめいっぱい何かを表現として訴えてくるものがありました。これが音楽として魅了するのではないでしょうか。

情報として知らなかった、或いは、取り立てて知る必要のない音楽コンクールで「一等」になったと伝えられる演奏家の名前。それにたくさんの称賛の文句が続いている。一体評価してコメントを寄せている名の有る人たちがどのくらいその演奏家の成長を実際に把握してきていたのでしょう。言葉の弾みとして「天才」とは言うけれども、二十代になってからのピアニストがそういわれて喜んでいて良いのでしょうか。「情報」とは怖いものです。

青白い美しさ放つ名演★フランチェスカッティ、メンデルスゾーン&チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲 2EYEラベル、1stラベル

青白い光を放つような演奏。確か、ジェフ・ベックが登場した時の称賛でもこのような表現がされていたと思います。思い込みかも知れませんけれどね。青白い光って、妖気漂うって感じがするんだけど、狂気とは違って陶酔のような名演奏に良く使いますね。

世紀最高の美音という一文といったら、ヴィオラのプリムローズにいつもついて言われていましたね。世紀最高の演奏とは又違った意味合いだと思います。ヴァイオリン協奏曲は指揮者主導で音楽が作り上げられていく事があります。メンデルスゾーンとチャイコフスキーといった良く親しんでいる名曲のカップリングを、異なる演奏家の伴奏で聴く事はヴァイオリニストの音色を楽しみたい時のレコードには最も適していると思います。

さて、1970年頃にはアナログレコードのヴィニール成分が変わってきて、安定したレコード盤となりましたが、1960年初頭は規格もレーベルそれぞれ、盤の表面にチョコレートを暖める時にヘラから滴って出来る小さな点のような突起が出来ているものがあります。しかし、これってレコード面両面共に全くないのはないと言っても良いでしょう。そうした良質なレコード盤の方が珍しい。これを「プレス・ミス」と言っても悪い意味ではなくて、曲の初めのところに凸凹が無くても、静かな楽章であったりします。「プレス・ミス」というとあまりにも粗悪な印象に感じられますね。

onioni (onioni) says さあ、あれや。えーと。ご飯炊こ。明日のぶん。 - brightkite.com

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onioni:

さあ、あれや。えーと。ご飯炊こ。明日のぶん。

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@ 鬼の塒 (東京都, 日本) - about 1 hour ago - comment (9)

Comments

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onioni:

今からご飯炊くんですか?

about 1 hour ago

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onioni:

ええ、明日のお弁当にしようと思って。

about 1 hour ago

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onioni:

へー!大変ですね。でもえらい!

about 1 hour ago

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onioni:

いやあ、自分のことですからね。でもありがとうございます。

about 1 hour ago

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onioni:

おに!おに!おにぎるー!おに!おに!おにぎりーーーーーーー!

おにぎり丸、検算!

そら見参ちがいやがなー!

おにぎりザ村井!

そら侍ちがいやがなー!でんがなまんがなー。

about 1 hour ago

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hirock:

ちょwww

19 minutes ago

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jenniefer:

これ、タンブって良い?

5 minutes ago - delete

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onioni:

@hirock ありがとう。

4 minutes ago

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onioni:

@jenniefer タンブるってなんですか?

3 minutes ago

Posted via email from amadeusrecord's note

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さあ、あれや。えーと。ご飯炊こ。明日のぶん。

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@ 鬼の塒 (東京都, 日本) - about 1 hour ago - comment (9)

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今からご飯炊くんですか?

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ええ、明日のお弁当にしようと思って。

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へー!大変ですね。でもえらい!

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いやあ、自分のことですからね。でもありがとうございます。

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おに!おに!おにぎるー!おに!おに!おにぎりーーーーーーー!

おにぎり丸、検算!

そら見参ちがいやがなー!

おにぎりザ村井!

そら侍ちがいやがなー!でんがなまんがなー。

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ちょwww

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これ、タンブって良い?

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@hirock ありがとう。

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@jenniefer タンブるってなんですか?

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大チャンス!!カザルス・フェスティバルでの羨望の一枚★カザルス、ドヴォルザーク:チェロ協奏曲 ブルー・ラベル、1stラベル

幻の1枚。と、までは言いませんけれども、伝説の演奏を耳で確かめる事が出来ます。1960年のパブロ・カザルスがプエルトリコで行ったフェスティバルでのライヴ録音盤は、数万円で取引されていたレコードです。弦楽器の録音盤、チェロは特に市場価格はとても高いジャンルです。

それがどうして特価に出来たのだろう。時代の流れは巡りめぐると言うけれども、時に辛い期間がやってきます。何かとても巨大なものが、全体のバランスを取り直そうとしているようですね。今年は指揮者、レナード・バーンスタインが没後30年で、注目が集まっているようです。バーンスタインの名盤や、知られざる録音が目にとまりやすくなっています。これはリバイバルブームと言う事で分かりますが、時同じくして思いがけない出物が登場します。このカザルスのレコードもそうした1枚なのかも知れません。

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