ロック歌手のジョー山中さんが死去。映画「人間の証明」の主題歌、「人間の証明のテーマ」で知られるジョー山中さんが7日午前6時56分、肺がんのため神奈川県内の病院で死去した。64歳。横浜市出身。本名、山中明。1968年結成のロックバンド、フラワー・トラベリン・バンドのボーカルを務めた後、ソロで幅広く活躍。昨年3月、肺がんと診断された事を公表し、闘病中だった。
早い死というと先日27歳で逝ったシンガーが居るものだから、60歳半ばまでは癌の進行は早いのでやるせない。
ジョー山中さんは角川映画の「人間の証明のテーマ」を聞いて以来、そこから遡ってフラワー・トラベリン・バンドのアルバムを聴いて、コマーシャリズムに載って聴こえてくるロックばかりが良いんじゃない。楽器や録音機材はアメリカのロック(中でもニューヨーク、カリフォルニア)にかなわないかもしれないけれども、南部ロックの魂のような自由とおおらかさ、英ロックの実験精神が日本の70年代ロックにはきらきらしていると嬉しくなった感覚は、今も変わらない。そして、今の日本の音楽にまだまだ期待しているところでもある。
今でもアルバムで、と云ったら「 サトリ 」でしょうか。この数年と違ってまだまだ欧米のジャズ、ロックのアナログ盤の評判一辺倒だった頃に「日本のロックにも貴重なアナログがある」といった動きがありました。そのときにリストに上がってきた一枚でしたから、その時にじっくり聞き返した若い音楽ファンは少なくないでしょう。
「人間の証明のテーマ」は今頃日本中の中古レコード店の店頭から聴こえてきている頃じゃないかしら。ジョー山中さんのソロになったからのベスト盤「 究極のベスト! ジョー山中 」も話題を盛り返すことでしょう。
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