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2012年11月30日金曜日

浦壁信二ピアノ・リサイタル 直前レビュー

スクリャービン、ストラヴィンスキーときて、ラヴェルで臨む。浦壁信二さんのキャリアは長い。ストラヴィンスキーは2003年。スクリャービンは1996年2月というのだから、実績で築きあげてきたキャリアといえる。そんなことは知らないから、写真を見て若いと感じた。1969年10月生まれ、42歳になったばかりだ。それは遅咲きとかというものではない。フルトヴェングラーの最も偉大な『バイロイトの第九』の裏で画策された主役の時代が移りゆく時のカラヤンが、その時43歳だった。
戦後復活された最初のバイロイト音楽祭の開幕を飾った「バイロイトの第九」は誰もが知っている名演盤だけど、もしかしたらレコードにクレジットされる指揮者の名前はフルトヴェングラーではなくて、カラヤンである可能性がある。この記念すべき戦後第一回のバイロイト音楽祭の主役は、紛れもなく43歳のカラヤンだった。フルトヴェングラーは『栄光』という花道を譲られた・・・と、この話は別項で続けるとして、浦壁信二さんのストラヴィンスキーは耳にしているかもしれない。名前の文字面だけはどこか記憶の端に映像がある。水の戯れで鏡に裏文字が海原の小舟のように揺れただけかもしれない。確かなことだとは言えません。
でも、可能性はあるもののちょうどその自分にストラヴィンスキーの室内楽曲に夢中だったこともあった。

浦壁信二さんは、中学生の時にロストロポーヴィチが指揮するワシントン・ナショナル交響楽団と共演。自作曲も披露したというのだから、鼻っ柱は高かっただろう。その後の栄光でも、20世紀のピアノ音楽で賞を獲得していく。そこにはどこかしか、向こう気の強さも感じられる。しかしそれがある意味荒波に磨かれる結果になったのだろう、とは成果はずっと先に出るはずだ。今回、新しくリリースされたアルバムは『ラヴェル:ピアノ・ワークス第1集』とある。となれば腰を据えてラヴェルを演奏して行かれる表明だと受け止めた。

作曲家の道は早いうちに放棄して、10本の指で豊かな響きを生み出すピアノの虜になったというのだから、これからラヴェルの音楽でどう聴かせてくれるか楽しみです。

今日、11月30日。これから熊本市健軍文化ホールでピアノ・リサイタルが行われます。ここには熊本市内でも益城文化会館と並ぶ、自慢のピアノがあります。ただし、商店街のアーケードを抜けた先にあるコンサートホールであることもあってか、日頃はピアノの発表会に使われているぐらいの残念さがある。ホールとしてのキャパシティも、300人から400人といったピアノの演奏に耳を傾けるのに程よし。ホールに音が響きと言うよりも、サロンで耳を傾けるような距離感で音がある。演奏者の呼吸も感じられるほどだし、客席の呼吸もステージで感じられるんじゃないかと思っている。超贅沢なオーディオ装置で聞いているように錯覚するほどです。

演奏プログラムは、ラヴェルの音楽の移り変わりを俯瞰するような有名曲ばかり。

プログラム

  1. グロテスクなセレナード
  2. 亡き王女の為のパヴァーヌ
  3. 水の戯れ
  4. シャブリエ風に
  5. ボロディン風に
  6. ソナチネ
  7. 鏡
    1. 蛾
    2. 悲しい鳥たち
    3. 海原の小舟
    4. 道化師の朝の歌
    5. 鐘の谷
  8. ラ・ヴァルス

浦壁信二ピアノ・リサイタル

2011年9月10日土曜日

【SOLDOUT】日本一厳しい評論家・西条盤鬼先生の推薦盤★ハイティンク、ラヴェル:管弦楽曲集 英PHILIPS Hi-Fiステレオラベルの初期盤 http://ow.ly/6pviy

☑推薦盤をやたらと指名しない勇気は大切だと思います。わたしも情が入るととにかく誉めることをしてしまうので、注意したいと近頃時々思うようになりました。でも淀川長治さんが語っていた、どんな映画にも見所がある。本筋ではないところにきらりと良いところがある。とおっしゃっていたことは長いこと、わたしの身体の奥にストンと着床しています。その卵を成長させるようにして、素敵な部分を見つけて評価するようにこれまで続けてきました。

Sabl221soldout

ついでながら、淀川長治さんは日曜洋画劇場の解説部分だけを撮るだけで放送は観ないとおっしゃっても居ました。放送はスポンサーとの兼ね合いがあって表現が変更されたり、放送時間との都合でカットされています。だから、淀川長治さんが「ここは見逃さないで」といっていたところが実際はオン・エアされていなかったことも少なくないようです。

2011年9月9日金曜日

売約済 - 日本一厳しい評論家・西条盤鬼先生の推薦盤★ハイティンク、ラヴェル:管弦楽曲集 英PHILIPS Hi-Fiステレオラベルの初期盤 http://ow.ly/6pviy

推薦盤をやたらと指名しない勇気は大切だと思います。わたしも情が入るととにかく誉めることをしてしまうので、注意したいと近頃時々思うようになりました。でも淀川長治さんが語っていた、どんな映画にも見所がある。本筋ではないところにきらりと良いところがある。とおっしゃっていたことは長いこと、わたしの身体の奥にストンと着床しています。その卵を成長させるようにして、素敵な部分を見つけて評価するようにこれまで続けてきました。

Sabl221baiyaku

ついでながら、淀川長治さんは日曜洋画劇場の解説部分だけを撮るだけで放送は観ないとおっしゃっても居ました。放送はスポンサーとの兼ね合いがあって表現が変更されたり、放送時間との都合でカットされています。だから、淀川長治さんが「ここは見逃さないで」といっていたところが実際はオン・エアされていなかったことも少なくないようです。

2011年5月11日水曜日

今、録音されたばかりの臨場感。そしてカラーの珍しいジャケット盤です。 アルゲリッチ(ピアノ)、アバド指揮ベルリン・フィル、プロコフィエフ、ラベル:ピアノ協奏曲 http://amzn.to/kK68

ジャケット違いのアナログ盤。CDはモノクロでアバドが楽譜を挟んでアルゲリッチの瞳をのぞき込んでいるような二人とピアノのスナップ(CD:プロコフィエフ&ラヴェル:ピアノ協奏曲)。デビュー・アルバムのカラーのチャーミングなアルゲリッチのイメージを変えたかったのでしょうか。モノクロでのデザインでアルゲリッチは日本でのアイドルになりました。 http://amzn.to/kK68mN

今、録音されたばかりの臨場感。そしてカラーの珍しいジャケット盤です。アルゲリッチとアバドのプロコフィエフ、ラベル:ピアノ協奏曲。

プロコフィエフ&ラヴェル:ピアノ協奏曲

アナログ・オリジナル盤について、詳しくはこちらをご覧下さい amadeusclassics.otemo-yan.net

2011年4月28日木曜日

【30センチ至宝のアート】カルロ・マリア・ジュリーニ指揮の《ドビュッシー:海》 - DGGオリジナル盤のジャケット・デザイン・コレクション http://ow.ly/4IRNA

レコードには買いやすくなるタイミングというのがあります。洋服であろうと何かと同じではないでしょうか。
1970年代のジュリーニのドビュッシーの海などは、カラヤンの海が年々高くなっているのに動揺するよりも絶好のタイミングだと思います。
カラヤンの1960年代の録音は、同じアナログとは言っても真空管アンプでカッティングしているのですから別物と切って捨てはしないまでも違和感を感じています。今はまだブルーリングラベルの独DGG盤も、一部に高額方向に向かっているところでリイシュー盤よりも安い価格でオリジナル盤を手に入れやすいです。

ドビュッシーの海 カルロ・マリア・ジュリーニ指揮のDGGオリジナル盤のジャケット・デザイン・コレクション
レーベル:独 DEUTSCHE GRAMMOPHON
レコード番号:2561 264
オリジナリティ:ブルーリング・ラベル

演奏:CALRO MARIA GIULINI/LOS ANGELES PHILHARMONIC ORCHESTRA/カルロ・マリア・ジュリーニ指揮ロサンゼルス・フィル
曲目:DEBUSSY:LA MER、RAVEL:RAPSODIE ESPAGNOLE、MA MERE L'OYE/ドビュッシー作曲「海」、ラヴェル作曲「スペイン狂詩曲、マ・メール・ロア

ジュリーニのDG盤はCDは入手難 ドビュッシー:交響詩「海」/管弦楽のための映像@ジュリーニ/LAPO他

【30センチ至宝のアート】カルロ・マリア・ジュリーニ指揮の《ドビュッシー:海》 - DGGオリジナル盤のジャケット・デザイン・コレクション http://ow.ly/4IRNA

レコードには買いやすくなるタイミングというのがあります。洋服であろうと何かと同じではないでしょうか。
1970年代のジュリーニのドビュッシーの海などは、カラヤンの海が年々高くなっているのに動揺するよりも絶好のタイミングだと思います。
カラヤンの1960年代の録音は、同じアナログとは言っても真空管アンプでカッティングしているのですから別物と切って捨てはしないまでも違和感を感じています。今はまだブルーリングラベルの独DGG盤も、一部に高額方向に向かっているところでリイシュー盤よりも安い価格でオリジナル盤を手に入れやすいです。

ドビュッシーの海 カルロ・マリア・ジュリーニ指揮のDGGオリジナル盤のジャケット・デザイン・コレクション
レーベル:独 DEUTSCHE GRAMMOPHON
レコード番号:2561 264
オリジナリティ:ブルーリング・ラベル

演奏:CALRO MARIA GIULINI/LOS ANGELES PHILHARMONIC ORCHESTRA/カルロ・マリア・ジュリーニ指揮ロサンゼルス・フィル
曲目:DEBUSSY:LA MER、RAVEL:RAPSODIE ESPAGNOLE、MA MERE L'OYE/ドビュッシー作曲「海」、ラヴェル作曲「スペイン狂詩曲、マ・メール・ロア

ジュリーニのDG盤はCDは入手難 ドビュッシー:交響詩「海」/管弦楽のための映像@ジュリーニ/LAPO他

2011年1月14日金曜日

[今夜のお薦めクラシック]第1692回 NHK交響楽団定期演奏会 NHK-FM 2011/1/14 19:00 放送。

注意!注意!あとで「えっ」って残念がらないようにご用心。今夜のNHK交響楽団の定期演奏会は、プログラムの曲目を観ただけでは"落とし穴"にかかりそう。2曲目にラヴェルの"クープランの墓"があるので、わたしも見のがすところでしたけれども後半プログラムの《展覧会の絵》はリムスキー・コルサコフ編曲版での演奏です。

- 第1692回NHK交響楽団定期公演 -        

  1. 「交響詩“はげ山の一夜”」ムソルグスキー作曲、リムスキー・コルサコフ編曲
  2. 「組曲“クープランの墓”」ラヴェル作曲
  3. 「組曲“展覧会の絵”」ムソルグスキー作曲、リムスキー・コルサコフ編曲
(管弦楽)NHK交響楽団
(指揮)イオン・マリン
~NHKホールから中継~

 

2010年12月1日水曜日

日本一厳しい評論家・西条盤鬼先生の推薦盤★ハイティンク、ラヴェル:管弦楽曲集 英PHILIPS Hi-Fiステレオラベルの初期盤

推薦盤をやたらと指名しない勇気は大切だと思います。わたしも情が入るととにかく誉めることをしてしまうので、注意したいと近頃時々思うようになりました。でも淀川長治さんが語っていた、どんな映画にも見所がある。本筋ではないところにきらりと良いところがある。とおっしゃっていたことは長いこと、わたしの身体の奥にストンと着床しています。その卵を成長させるようにして、素敵な部分を見つけて評価するようにこれまで続けてきました。

ついでながら、淀川長治さんは日曜洋画劇場の解説部分だけを撮るだけで放送は観ないとおっしゃっても居ました。放送はスポンサーとの兼ね合いがあって表現が変更されたり、放送時間との都合でカットされています。だから、淀川長治さんが「ここは見逃さないで」といっていたところが実際はオン・エアされていなかったことも少なくないようです。

2010年11月17日水曜日

ど迫力!米COLUMBIA盤のリヒテル/ムソルグスキー:展覧会の絵 6EYEラベル、1stラベル

弩迫力の「展覧会の絵」です。CDでは「ソフィア・リサイタル」としてリヒテルが西側で初めて行った演奏会として良く知られています。再発売盤も何度もリリースされていますから、1度は聴いていらっしゃるでしょう。演奏に先立っての調律は厳密で、鍵盤を押した時のタッチを紙1枚のレベルで慎重に行われたといいます。繊細な音が揺れる事もなく、強じんな音が割れる事もないピアノの音が味わえるのがリヒテルを聴く楽しみ。ピアノ音楽がこんなに素敵なものなんだと、いつも教えられます。

展覧会の絵は、ラヴェルがオーケストレーションした演奏が親しまれていて、原曲がピアノ曲である事すら忘れられがち。そして、「ピアノ版での展覧会の絵は地味で不気味だな。わたしはオーケストレーションされたラヴェル版の方が華麗で好きだな」と感想を持っているならば、1度リヒテルで試したら「展覧会の絵」はただ華麗なサウンドを楽しむだけではなくて、聴き込む先に本当の奥深さがある事に気がつく事でしょう。

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