堀内 敬三:詩、ブラームス,ドイツ民謡。竹久夢二:絵。小鳩くるみ:歌。
"Sandmännchen" aus "Volkskinderlieder"
「眠りの精(砂の精)」は、ブラームスの編曲による「14の子どものための民謡集」の4番目の曲です。
1858年頃から書きためられた曲をまとめた「14の子どものための民謡集」は、ブラームスと親しい関係にあったシューマンの死後に、ブラームスがその子供達のために贈っるために作曲されました。メロディ作りには苦労していたブラームスですが民謡の旋律を借りて、ブラームスらしい美しさがあります。
ドイツでは、詩人フリートリッヒ・シュペー作詞による「ベツレヘムに生まれたもう」としてクリスマスキャロルの定番となってもいます。
ちなみに、砂の精とは、夜に子供達の目に砂をかけて眠らせてしまう妖精のこと。ドイツの作曲家フンパーディンク(Engelbert Humperdinck/1854-1921)のメルヘンオペラ「ヘンゼルとグレーテル」の中にも登場します。この物語では、日が沈みかけた森の中でイチゴを積み終えたヘンゼルとグレーテルに魔法の砂をかけて二人を眠らせてしまいます。単独で歌われる機会の多い、ドイツ・オペラの有名なシーンの1つに数えられます。
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