マイケル・ジャクソンの「 Moonwalker 」観ています(2010年6月25日、金曜日。午前0時45分からNHK-BS2で放送)。マイケル・ジャクソンが急に亡くなったというニュースがツイッターで伝わってきたのが1年前。死亡は誤報説まであって、うろたえさせられて朝のニュースまで起きていたのを思い出しました。
映画の中に“AMAZING”という言葉や表現が良く出てくる映画で、「ETやらスターウォーズ、未知との遭遇を思わせるエピソードにPVを絡ませた遊び心に溢れたパロディー映画・・・」という評価をされるには何十年ほど先になるのでしょう。今はまだMJマジックに誰もがかかっているので、ビジネスのルールとして当分は良くできている映画だとアピールされるのでしょう。
子供心を忘れないで・・・というより、大人になりきれていない映画。大人も楽しめるようなシーンが盛り込まれてはいますけれども、わたしとしては成熟した性が感じられません。現在の子どもが大人の生活を垣間見て、彼らなりに理解できる範疇での描写だと言えば納得は出来そうです。
さりとて、ここまでミュージカルからパロディ要素まで上手くまとめられてしまえば頭でっかちになるよりも、ただ素直に楽しんだ方が勝ち。本物のエンタテインメントであることは確かです。
1枚のアルバムをまとめるのに年月をかけてレコーディング。5倍、10倍の楽曲を有名コンポーザーに依頼。いったん録音をしても多くを篩にかけてお蔵入りにするという判断力は、わがままだけでは出来ない審美眼が必要ではないでしょうか。いったんレコードなりが発売されれば、膨大なビジネスとして報われるわけですからお蔵入りになろうとも協力者は減ることはなかったでしょう。美空ひばりが新曲を発表するのに、40曲は作詞、作曲をさせてその中から選んでいたというのは有名な話し。そういう面でもマイケル・ジャクソンと美空ひばりはエンタテイナーとしてとことん妥協しなかった精神には“AMAZING”。夢の世界から訪れた住人だと思うしかありません。
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