天使はいつでも舞い降りてくる。
それは大方いつも同じだと言います。
魔法のような条件が揃うと不思議なことが起こると驚くのは、わたしたちのほうなんです。
逃がした青い鳥を取り戻そうと青い鳥の幻影に引き回されている間に青い鳥は家に戻っていたように、お互いが動き回っているとタイミングを逃してしまうものです。
毎日同じ時間に、書きたいことが溢れていようと気が進まないだろうとも机に向かうようにしていることが大切。
そうしていると、天使が通り過ぎていく瞬間に出逢うことが出来る。
とある作家の言っていた言葉は忘れられません。
ベートーヴェンにもモーツァルトにも、天使が降りてきた瞬間に楽譜に音符を書きとどめたんじゃないかと思われるところがあります。
シューマンが『天使が教えてくれた曲だ』と言っていたピアノ曲があります。そのシューマンの最後の『天使の主題による変奏曲』の主題はヴァイオリン協奏曲の第2楽章と同じメロディーです。
シューマンはピアノ協奏曲、チェロ協奏曲は有名で優れた演奏も多いのですが、作曲されて84年間封印されていました。はじめて音として奏でられたのは1937年、ナチス・ドイツの宣伝省Gaulaで動いて行われた経緯があるためでしょうか現在でも録音は少ない。
独奏者、オーケストラ、そして聴衆の『シューマンのヴァイオリン協奏曲 』に対するイメージのタイミングがしっくりしてくるにはまだまだ長い時間が必要かも知れません。
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