2010年11月30日火曜日

グラモフォン会心の優秀録音★オイゲン・ヨッフム、オルフ:カルミナ・ブラーナ チューリップ・ラベル

堅苦しい書き出しはしたくないけれども、聴けば「あぁ」と誰もが分かるクラシック音楽の有名なフレーズがあちこちにこぼれているのに、クラシックの曲であることがそれほど知られていないようなのでちょっこし説明から・・・作曲したカール・オルフは20世紀のドイツ人作曲家です。亡くなったのが1982年3月29日で、まだ没後30年にもなりません。もちろん著作権は充分に生きています。

「カルミナ・ブラーナ」が作曲され初演されたのが1937年6月8日。大成功の初演のあとに第二次世界大戦が勃発したので色んな事が曖昧になってしまったのではないかしら。テレビのバラエティ番組やクイズ番組を観ていると毎週1度は「カルミナ・ブラーナ」のワンフレーズが出てきますね。でも何故、わたし達と同時代のクラシック音楽=現代音楽という感じがしないのだろう。演奏会でも現代音楽が好きなクラシック通が集う感じでもありませんね。猥雑で面白い。

戦後レコードがSPからLPになると「カルミナ・ブラーナ」の名盤が早速登場。それがオイゲン・ヨッフムのステレオ録音盤です。大編成の声楽と管弦楽、特に打楽器の扱いは尋常ではありません。でも、この録音は優秀。ともかく優秀。どんなに優秀と誉めても何処か課題があったりするのですけれども、初めてこのレコードをオリジナル盤で聞いた時の感想は「レコードで聞いている感じがしなかった」です。

 

ロマンティックなG線上のアリア〜名演!!仏プレスの優秀録音★シューリヒト、J.S.バッハ:管弦楽組曲 No.2、No.3 1stラベル

今日的な音楽感からはあまりにもロマンティックすぎる"G線上のアリア"で、バッハの音楽ではないと最近の音楽評には書かれることもあるかも知れません。でも、"G線上のアリア"を聴きたいなぁと漠然と欲した時に飢えを潤わせてくれるのは、ロマンティックすぎるといわれる"G線上のアリア"が理想ではないでしょうか。

カール・シューリヒトといえば、マーラーやブルックナーな人ですがモーツァルトやブラームスは輪をかけて素敵です。録音はピカイチとは言えないけれども、モーツァルトの放送録音を聴いたのがわたしのシューリヒト初体験でした。初めて聴いたという時ではなくて、多くの評論家が素敵だと誉めるシューリヒトを胸の中にしっかりと抱くことが出来た時でした。指揮者に対して一時代前の音楽とか、現代的視野のあった指揮者だったとは言う事がありますが、カール・シューリヒトは未来を見据えていた音楽家ではないかしら。がっちりとファン層を掴んでいる音楽家といった印象ではないけれども、クラシック音楽好きがそれぞれの好きなシューリヒトの録音を大切に持っているようです。その1枚、1枚が丁寧に次の世代に受け継がれていくことがクラシック音楽の宝物だと考えています。

 

先攻案内★今週末、クラシック・オリジナル・アナログLP通販します。

年末の準備もあるためでしょうか、新しい入荷が3日遅れて心配しました。が、通販のための試聴は順調です。今週末に9枚をご案内します。前回はヴァイオリンやチェロといった弦楽器の名盤が揃いましたが、今回は交響曲、管弦楽曲をご紹介できます。曲もこれからの季節に楽しめる内容ではないでしょうか。

盤の状態などの詳細は、今週末のサイト更新でご覧下さい。尚、先攻でのご注文は可能です。盤のコンディション、価格については、まずはお問い合わせ下さい。ショップサイトは、 http://amadeusclassics.otemo-yan.net/ です。

 

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