クラシック音楽の愛好家と言っても一括りに出来ないほど、様々に枝分かれしています。コンサートで実際の演奏に接することを主にして、レコードやCDは演奏会の様子を振り返るためのものとして鑑賞している人々。レコードは演奏会の再現ではないと、理想の再生を目指しているオーディオ・ファイル。
レコードやCDなど音源再生で難しいのが、歌と演奏の両立。音源再生ではなくて、音場再生で難しいポイントです。ジャズヴォーカルにフォーカスを当てているオーディオが、オペラを楽しく聴く事が出来たりと意外だったりもします。他にも素因はあると思うけどジレンマもあって、管弦楽曲中心に聞くようになってしまったオーディオマニアは少なくないんじゃないかしら。
ウィーン・フィルが新年に聞かせてくれる楽友協会大ホールの音。他にもブラームスホールや、室内楽向けのシューベルティアーゼがあるように、オペラ座は装置の問題だけではなくて“歌を聞かせる”為の器として独立している。これは大切なことだと思います。
ワグナーが自分のオペラを理想的に上演させるために作ったバイロイト歌劇場。録音だけで聴くとオーケストラの並びが左右逆に聴こえてきます。そういうところも独特なら、オペラ好きの中でもワーグナーのファンはまた独特なクラスタです。でも、NHKで毎年年末に全公演が放送されると言うことは一握りの存在ではないと言うことですよね。例え少なくてもNHKに要望する力が大きいんだと思います。
2010年8月21日、今年のバイロイト音楽祭の上演から“ワルキューレ”がハイビジョンで生放送されることになりました。
キャスティングは以下の通りです。
録音だけを聞いて、苦手意識を感じている音楽ファンのイメージを変えることが出来るようにと胸の内で期待しているところです。
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Die Walküre
Cast 2010
Conductor Christian Thielemann
Director Tankred Dorst
Stage design Frank Philipp Schlößmann
Costumes Bernd Ernst Skodzig
Dramaturgy Norbert Abels Siegmund Johan Botha
Hunding Kwangchul Youn
Wotan Albert Dohmen
Sieglinde Edith Haller
Brünnhilde Linda Watson
Fricka Mihoko Fujimura
Gerhilde Sonja Mühleck
Ortlinde Anna Gabler
Waltraute Martina Dike
Schwertleite Simone Schröder
Helmwige Miriam Gordon-Stewart
Siegrune Wilke te Brummelstroete
Grimgerde Annette Küttenbaum
Rossweisse Alexandra Petersamer ***
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