料理番組にレインコート姿でコロンボが出演。エプロン姿のコロンボがとても可愛いくて印象に残っている「二つの顔 DOUBLE SHOCK 」が昨日からのNHK-BS2 刑事コロンボ 特選の第2夜。とにかくコロンボの行動に目くじらを立てる老メイドのペックさんのインパクトは、中学の頃に初めて観て以来忘れられません。「別れのワイン」では事件の真相をいち早く感づいた女性秘書が、真相を証さない替わりに妻の座という取引条件をさりげなく切り出していました。この「二つの顔」で老富豪と結婚する若い女性の気持ちは、とても共感の出来るものだけれどもコロンボの「うちのかみさん」を基準とした多くの女性像が垣間見られるのも刑事コロンボの面白いところではないでしょうか。
大富豪の叔父が若い花嫁を貰った。大富豪には甥っ子がいて、その甥っ子よりも若い花嫁なので財産の行方が心配になって入力中の大富豪のバスタブに電気ミキサーを投げ込んで感電死。若い花嫁がやってきて遺体を発見した時にはローブを着てトレーニングルームにいた。運動中に心臓発作を起こしていたという鑑識の推察にコロンボが疑問を抱きます。煙草の灰を落としたことを老メイドにこっぴどく叱られて、顔を洗っている時に濡れたバスタオルを発見。石けんは塗れていたし、浴槽も使った形跡がある。老メイドが下がる前に綺麗に掃除したと主張するのだから、トレーニングルームに行く前に風呂に入ったという事になる。これっておかしくないかしら。と言うもの。
昨日の「ロンドンの傘」は100分の作品で映画的楽しみ方が出来ました。今夜の「二つの顔」は75分。大富豪の遺体が発見されて早々にコロンボが登場。番組が始まって15分しない頃でした。他の作品同様に犯人の姿を観ているわたしたちは観てる。
でも、75分という長さが功を奏して、次第に双子の甥のどちらが犯行をしたのかがあやふやになって来ます。とにかく終始長いこと双子の甥っ子は仲が良くないことが強調されているのがポイント。冒頭のシーンでも立ち去る1人の姿しか映っていなかったのに騙されたと最後に観ていたわたしたちも演出にしてやられた時がつきます。
そうそう、感電死した老人を浴槽からどうやって引き上げて着替えさせて心臓発作に見せかけることが出来たのか。1人では無理ですね。ふたりで1人を演じての犯行、双子が仲違いすることでコロンボを煙に巻こうとしていたのでした。マーティン・ランドーがデクスターとノーマンの二役を好演。撮影は一人二役だけれども、ドラマはふたり一役だったという事になります。
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