真空管アンプを使って録音から、レコード盤のカッティングまでしていた1960年代は完成度の高い録音は出来ても、製盤に課題があったりしました。レコード盤になるヴィニールの材質、その調合や練り方、プレスした時の圧着のムラや熱の加減。盤面へのカッティングにしてもレコード会社それぞれで考え方が違いました。
DECCAのレコードは重量で黒々としていてSP盤を思わせるほどでしたが、1970年近くになって安定したプレス盤が供給されるようになります。ポップスのレコードにも熱心でしたから、クラシック用に特別な材質を用意することが出来なかったのではないかしら。一方、グラモフォンは良い仕事をしていたと思います。1960年代のカラヤンの音楽がたくさんの愛好家に歓迎されたのは、ジャケットはぺらぺらでも盤面のきめの細かいレコードが気持ち良く音楽を楽しませたからではないでしょうか。ジャズなどには1960年代のプレスでも、針が途中で止まってしまうことや突然に隣のミゾに針が進んでしまうものがあります。
ムラヴィンスキーのチャイコフスキーはアナログレコード愛好家のマストアイテム。今回とてもお買い得。盤はドイツ・プレスですから、ジャケットがフランス製でもオリジナルの音を楽しむ障りはないと思います。ちぐはぐな取り合わせとも思えません。カラヤンやベームのブラームスには、英国プレスやオーストリア製のジャケットというものがあります。本来がそうだったもので、ドイツの工場がストライキになりそうだからとスケジュールでそういう運びとなったりしています。
最近日本プレスのアナログレコードも復刻されましたし、SHM-CDにもなりました。比較して聴くのに絶好のチャンスです。
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【交響曲】
レーベル:独 DEUTSCHE GRAMMOPHONレコード番号:SLPM-138 658オリジナリティ:チューリップ・ラベル曲目:- チャイコフスキー:交響曲 No.5
演奏:
- 指揮: エフゲニー・ムラヴィンスキー
- 管弦楽:レニングラード・フィル
試聴感とレコード盤、ジャケットのコンディション:
- 1960年録音。この曲の名盤中の名盤として有名な1枚。音質も歪み無く優秀。この頃のグラモフォンは良い仕事をしていたと思います。
- 盤は傷も無く、鑑賞には何の問題も無く優秀です。
- ジャケットは仏製のWジャケ、大変に綺麗な状態で四隅もしっかりです。
- 盤は独プレス。お買い得の1枚。
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