温厚なイメージのカール・ベームと、音楽教室の後ろから生徒を眺めているバッハ。人が良さそうだけれども、若い時にはどちらも喧嘩っ早かったようですね。日本での演奏会を終えて帰国してまもなく他界したカール・ベームにとって、日本の面倒見の良さは内心深くショックだったんじゃないかしら。最近では小澤征爾さんの9月の松本でのコンサートで、座って演奏が出来る指揮台が用意されていました。こういう指揮台を初めて観たのは、カール・ベームの腰を労って用意されたのを見たのが初めてでした。わたしは指揮者が座ったまま演奏するのを見たのは、カール・ベームの演奏会の映像が初めてでした。
祖父の年齢よりも長生きして、95歳まではがんばれると言っていた母でしたけれども自分の身体が思うようにいかないことよりも、わたしの世話にかかることにとても心痛めていました。身体は小さかったけれども体力的には充分そうだったのに、モーツァルトのレクイエムがテレビから流れる日に空の人になりました。気丈で何事も自分で行っていた人ほどに、世話にかかることに内心は深いショックと無念さを感じるんじゃないでしょうか。
生前はアンチカラヤンに指示されていたカール・ベームの支持率は、現在どうなっているのでしょうね。かくゆう、わたしも一部の録音や、演奏を比較する時意外では滅多にカール・ベームを聴かなくなりました。カラヤンと同じように、まだまだ聴くべき録音。録音として残されたメッセージはまだまだ得られると思っています。
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【交響曲】
レーベル:独 DEUTSCHE GRAMMOPHONレコード番号:2531 335オリジナリティ:ブルーリング・ラベル、1stラベル曲目:- モーツァルト:交響曲 No.29、No.35、フリーメーソンのための葬送音楽
演奏:
- 指揮: カール・ベーム
- 管弦楽:ウィーン・フィル
試聴感とレコード盤、ジャケットのコンディション:
- 1981年ベーム最後の年の録音。85歳という年を感じさせない立派な演奏ですが、これもウィーン・フィルの存在あってのことでしょう。ウィーン・フィルでなければ、このような優れた演奏にならなかった理由は、かつて岩城宏之氏が書かれています。
- 盤はチリ音、プチ音も無く極めて優秀で、これより良い状態の盤はなかなかありません。
- ジャケットは両面コーティング、裏表共に綺麗の一言です。
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